■ 千葉県の巨樹・古木紹介シリーズ10 「吉高の大ザクラ」 印旛村指定天然記念物 所在地 印旛村吉高930番地 所有者 須藤家(屋号 文左衛門) 樹種 ヤマザクラ、 樹高 11.7m 枝張り最大幅 24.5m、根廻り周囲 6.65m 千葉県の産んだ江戸時代の義民佐倉惣吾郎の偉業は、つとに有名であるが、その陰で一身を賭してその偉業を扶けた人物が、印旛沼の渡し守甚兵衛であった。 この義侠甚兵衛の生地が当時の吉高村であり、この大ザクラはこの地に生育すること300年以上、奇しくもこの事件と時を合わせたような樹齢と推定される。 形状は根元から分かれた株立状をしており、樹冠は整って誠に均整のとれた気品のある樹形である。 花の盛りも見事であるが、落葉した時にしか見られない大、中、小の枝の織り成す絶妙なハーモニーも見る者を感動させる自然の芸術である。 <戻る