社団法人 千葉県造園緑化工事業協会
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(1) なぜ今、屋上緑化と壁面緑化が注目されるのか?

[気象庁/「ヒートアイランド現象」の要因を確認(緑地の減少と人工地表面の増加)]
平成18年3月31日 ―関東地方における夏季のヒートアイランド現象の要因についてー
気象庁では、関東地方における夏季のヒートアイランド現象の要因や立体構造を解析しました。その結果、ヒートアイランドの形成に最も寄与するのは、日中は緑地の減少や人工地表面の増加であり、夜間は建築物の増加であることが明らかになりました。
土地の確保が難しい都市において、壁面緑化は土地代が掛からずに緑地を増加でき、同時に人工地表面を減少させることに貢献します。


(2) 屋上緑化と壁面緑化の効果について

[東京都環境科学研究所/屋上緑化のヒートアイランド緩和効果調査]
屋上緑化をした区画では、植物や土壌から水分が蒸発散するため、大気を暖める熱(顕熱)や階下に伝わる熱(伝導熱)が減り、大気や建物を直接暖めることはない気化熱(潜熱)が放出される割合が高くなることを確認。日中、緑化しない区画は、表面温度が約55℃になるのに対し、屋上緑化した区画は約30℃と、25℃程度低い結果となりました。これは、コンクリート躯体に伝わる熱量が約1/5に減ったことによるものです。

[国交省/愛地球博の大規模壁面緑化(バイオラング)の効果測定実験について]
平成17年8月12日 ―ヒートアイランド現象の緩和に効果を確認ー
愛・地球博の長久手会場に設置されている世界最大級の大規模緑化壁(バイオラング)を使って、博覧会の会期中、壁面緑化による熱環境改善効果等を明らかにするため、赤外線熱画像撮影装置による継続撮影や、温度センサーによる温度の連続測定等を行っています。梅雨明け以降の連続した猛暑が続く中、ヒートアイランド現象の緩和につながる熱環境改善効果等について一定の知見が得られた。
非緑化壁面に比べ、表面気温が最高で約7℃低く、ヒートアイランド現象の抑制に資する熱環境改善効果を示している。


(3) 屋上緑化の広がりと新たな「技術革新」

[国交省/全国屋上・壁面緑化施工面積調査(平成12〜17年)について]
平成18年7月4日 ―屋上・壁面緑化空間は近年どの程度創出されているかー
平成12年〜17年の6年間の屋上緑化・壁面緑化空間の創出状況の大まかな把握を行うために、アンケート調査を実施。調査で報告された緑化面積は、平成12〜17年の6年間の合計で、屋上緑化が124ha、壁面緑化が約4.6haでした。

 [屋上緑化の技術革新]
   ・防根技術ならびに土壌軽量化技術の広がり。
   ・自動灌水設備による管理の省力化。
   ・改修施設でも緑化可能な60kg/m2以下のシステムが開発。
  [壁面緑化の技術革新]
   ・事前養生によって、設置と同時に緑量を確保する手法が開発。

  
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