■ 千葉県の巨樹・古木紹介シリーズ16 「円長寺のナギ」 匝瑳市指定天然記念物 所在地 千葉県匝瑳市野手1546番地 龍亀山円長寺 樹種 ナギ(Podocarpus nagi Zoll.et Moritz) 樹高 10.5m、目通周 3.7m、樹齢 推定800年(寺伝) 古来よりナギは名が凪に通じるということより、海上安全の信仰の対象として多くの寺社に植えられてきました。 又、葉の特長として縦方向の繊維が強く、横に引いてもなかなか切れないことから、男女の強い絆を象徴するものとして 縁結びの御利益を願っていたともいわれています。 ここ円長寺のナギは、その生きてきた歳月を物語るかのように樹膚や根株がまるで石の彫刻かと思われる程の造形美を作り出しています。 それは人智の及ばない「刻」(とき)の力でしか成し得ないものであり、その圧倒的な存在に出合うとき人はそれぞれ何かを感じるにちがいない。 <戻る