■ 経過観察を続けて・・・ 経過観察を始めてから1年半が過ぎました。 まだ、これまでのデータを集計・分析をするまでには至っておりませんので、比較検証など結論付けをする事はできませんが、海岸沿いでの植栽環境の現状が少しずつですが見えてきました。但し、ここ数年の天気が異常気象により安定していないのか、このような気象条件がこれからも続くのかどうかはわかりませんので、経過観察を行ったこの間に感じた事です。 まず、植栽計画を行うにあたり、植栽基盤の状況と同時に気象条件も考慮しなければならない大きな生育要因である事に気づかされました。 生長に大切な水分について、保水力のアップや排水性改善等の改良に取組んだ土壌改良を行いましたが、それ以前に、梅雨時期に雨が少なく、通常夏場に起る夕立もなく、7月後半から8月に掛けて降水が全くありませんでした。 この為、春先から初夏にかけて生長した樹木が、夏に水分不足で枯れるという状況が2年続きました。特にマツや落葉樹に比べ、常緑広葉樹は大半が枯れてしまう状況です。 落葉広葉樹は、水分不足を感じると自己防衛機能からか、葉を落とし葉からの水分蒸散作用を抑え休眠状態になり耐えていたようです。
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